DCブランド一覧(制作中)

2020年12月19日

DCブランド=Designer’s & Character’s brand

  • ブランド名(英):デザイナー名:DorCとレディースorメンズ(アバウト):文献-ページ
  • 調査中の部分は空欄にしています。
  • 当ブログに紹介記事があるものは、リンクを掲載。

前史

  • 1948 ヴァン(VAN)(文献11)
  • 1958 ジュン・メン(JUN MEN):1982年に大きくリニューアル。(文献7-34)(文献10)
  • 1966 マドモアゼルノンノン:荒牧太郎(文献4-14)

一覧

1967

  • ニコル(NICOLE):松田光弘、中島伊津子(83〜):DL(文献1)

1968

  • マダムハナイ(MADAM HANAI):花井幸子:DL
  • やまもと寛斎(KANSAI):山本寛斎:DL(文献8-108)
  • ロペ(ROPÉ):ジュン:CL(文献10)

1969

  • コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS):川久保玲:DL(文献15-374)

コム・デ・ギャルソン——カラス族とアートと

コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS) スタート:1969年…
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1970

  • ジャングル・ジャップ(Jungle Jap)、ケンゾー(KENZO)(72〜):高田賢三:DL(文献12-65)
  • ビギ(BIGI):菊池武夫、稲葉賀惠:DL(文献3-18)(文献4-53)(文献5)
  • ミルク(MILK):大川ひとみ:DL(文献3-57)

1971

  • イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE):三宅一生:DL(文献2)
  • ドモン(DOMON)::CM(文献10)
  • バツ(BA-TSU):松本瑠樹:DL(文献3-102)

1972

  • ワイズ(Y’s):山本耀司:DL(文献13-40)

ワイズ——キャリアガールへ

ワイズ(Y's) スタート:1972年 デザイナー:山本耀司 対象:レ…
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  • ピンクハウス(PINK HOUSE):金子功:DL(文献9-13)
  • メルローズ(MELROSE):横森美奈子:DL
  • モガ(MOGA):稲葉賀恵:DL(文献5)

1973

1974

  • アトリエサブ(ATELIER SAB):田中三郎、平子礼子:DL(文献3-30)
  • ミルクボーイ(MILK BOY):大川ひとみ:DM
  • ムッシュニコル(MONSIEUR NICOLE):松田光弘、小林由紀雄(83~):DM(文献1)(文献20-32)

1975

  • イッセイスポーツ(ISSEY SPORTS):三宅一生、津森千里(77〜):UNI(文献3-138)
  • メンズビギ(MEN’S BIGI):菊池武夫、細川伸:DM(文献4-55)
  • メンズバツ(MEN’S BA-TSU):松本瑠樹:DM

1976

  • アーストンボラージュ(arrston volaju):佐藤孝信:DM(文献7-33)(文献20-17)
  • イッセイミヤケ・メン(ISSEY MIYAKE MEN):三宅一生:DM(文献2)
  • グラス・メンズ(GRASS MEN’S):斎藤純:DM(文献20-34)
  • コムサ・デ・モード(COMME ÇA DU MODE):高瀬清子:CL(文献7-27)(文献15-216)
  • ズズ(ZOU ZOU):山県清臣:DL
  • ハッカ(HAKKA):葉山啓子:DL(文献3-36)
  • パーソンズ(PERSON’S):岩崎隆弥:CL(文献3-92)
  • ハーフムーン(half moon):菊池武夫、角田雪子、横森美奈子(85〜):DL(文献4-54,55)(文献7-27)
  • マダムニコル(MADAME NICOLE):松田光弘:DL(文献1)

1977

  • ビバユー(VIVA YOU):中野裕通:サンエー・インターナショナル:CL
  • メンズメルローズ(MEN’S MELROSE):荻野明、神山俊夫:DM(文献7-33)(文献 20-42)

1978

  • アバハウス(ABAHOUSE)::CM
  • コム・デ・ギャルソン・オム(COMME des GARÇONS HOMME):川久保玲、田中啓一(90〜):DM(文献15-374,376)(文献20-28)
  • ジュンココシノ(JUNKO KOSHINO):コシノジュンコ:DL
  • パパス(PAPAS):荒牧太郎:DM
  • バルビッシュ(BARBICHE):菊池武夫、小栗壮介:DM(文献20-14)

1979

  • セーラーズ(SAILORS):三浦静加:CL(文献3-114)
  • ゼルダ(ZELDA):甲賀真理子:DL(文献1)
  • チューブ(TUBE):斎藤久夫:DM(文献20-15 )
  • パシュ(PASHU):細川伸:DM(文献7-32)(文献20-16)
  • ワイズ・フォー・メン(Y’s for men):山本耀司:DM(文献7-35)(文献14-234)

1980

  • トキオ・バイ・ドモン(TOKIO by DOMON):熊谷登喜夫:DM(文献7-35)
  • ブリックス・モノ(BRICKS MONO):高橋幸宏:DM
  • ミスタージュンコ(Mr.Junko):コシノジュンコ:DM

1981

  • コムサ・デ・モード・メン(COMME ÇA DU MODE MEN):高瀬清子:CM(文献7-34)
  • テット・オム(TÊTE HOMME):加藤和孝:DM(文献20-48)
  • トリコ コム・デ・ギャルソン(tricot COMME des GARÇONS):川久保玲→渡辺淳弥(87〜):DL(文献15-184,375)
  • ニコルクラブ(NICOLE CLUB):佐々木一美:DL(文献1)(文献19-36)
  • パッゾ(PAZZO):正木則幸:DM(文献20-45)
  • フィッチェ(FICCE):小西良幸:DL
  • プランテーション(PLANTATION):三宅一生:UNI(文献2)
  • ペイトンプレイス(PEYTON PLACE):ファイブフォックス:CL
  • ヨウジヤマモト・ファム(Yohji Yamamoto FEMME):山本耀司:DL
  • ヨシエイナバ(YOSHIE INABA):稲葉賀恵:DL(文献5)
  • ローブ・ド・シャンブル コム・デ・ギャルソン(robe de chambre COMME des GARÇONS):川久保玲:DL(文献15-184)

ローブ・ド・シャンブル コム・デ・ギャルソン——室内着の先へ

ローブ・ド・シャンブル コム・デ・ギャルソン(robe de chambre C…
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1982

  • エーティー(A.T):田山淳朗:DL
  • ザ・ギンザ・ストーリー(THE GINZA STORY):山本耀司:DL(文献16-14)
  • ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO):コシノヒロコ:DL
  • プードゥドゥ(POU DOU DOU)::CL(文献3-69)
  • フォーティーナイン・アヴェニュー・ジュンコシマダ(49AV.junko shimada):島田順子:DL

1983

  • I.S.(I.S.):津森千里:UNI(文献3-138)
  • アツキオオニシ(ATSUKI ONISHI):大西厚樹:DL
  • アトリエサブ・フォー・メン(ATELIER SAB FOR MEN):田中三郎:DM
  • アルバタックス(ARBATAX):鈴木良彦:DM(文献20-36)
  • インゲボルグ(INGEBORG):金子功:DL(文献7-25)
  • カンサイ・マン(KANSAI MAN):やまもと寛斎:DM(文献20-40)
  • K.T.コムサ・デ・モード(K.T.COMME ÇA DU MODE):高瀬清子:DL
  • ケンゾー・オム(KENZO HOMME):高田賢三:DM(文献12-272)
  • トキオクマガイ(TOKIO KUMAGAI):熊谷登喜夫:DL

1984

  • ケンショウ(KENSHO):安部兼章:DL
  • コム・デ・ギャルソン・オム・プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS):川久保玲:DM(文献15-375)
  • タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI):菊池武夫:DM(文献4-55)(文献20-11)
  • ニコルクラブ・フォー・メン(NICOLE CLUB FOR MEN)::DM(文献1)
  • パーソンズ・フォー・メン(PERSON’S FOR MEN):パーソンズ:CM(文献20-20)
  • ヒロミチナカノ(HIROMICHI NAKANO):中野裕通:DL(文献3-72)(文献17-32)
  • ヨウジヤマモト・プール・オム(Yohji Yamamoto POUR HOMME):山本耀司:DM

1985

  • カールヘルム(Karl Helmut):金子功:DM
  • ジェーンマープル(Jane Marple):村野めぐみ:DL
  • トキオクマガイ・オム(TOKIO KUMAGAI HOMME):熊谷登喜夫:DM
  • ペイトンプレイス・フォー・メン(PEYTON PLACE FOR MEN)(PPFM):ファイブフォックス:CM(文献18-44)

1986

  • ケンゾー・ジーンズ(KENZO JEANS):高田賢三:DM(文献12-273)
  • バツクラブ(BA-TSU CLUB):松本瑠樹:DL(文献3-102)

1987

  • コム・デ・ギャルソン・オム・ドゥ(COMME des GARÇONS HOMME DEUX):川久保玲:DM(文献15-375)
  • ヒロミチナカノ・レスピエーグル(HIROMICHI NAKANO L’espiégle):中野裕通:DM

1988

  • コム・デ・ギャルソン・シャツ(COMME des GARÇONS SHIRT):川久保玲:DM(文献15-375)

1989

  • マリココウガ(MARIKO KOUGA):甲賀真理子:DL(文献1)

参考文献

001.株式会社ニコル「Corporate – History」同社公式ウェブサイト https://www.nicole-net.co.jp/corporate/profile/history.html 2024/09/14閲覧
002.株式会社イッセイミヤケ「沿革」同社公式ウェブサイト https://www.isseymiyake.com/blogs/corporate/history 2024/09/14閲覧
003.竹村真奈(2020)『’80sガールズファッションブック』グラフィック社
004.ビームス(2016)『WHAT’S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』マガジンハウス
005.株式会社ビギ「HISTORY」同社公式ウェブサイト https://www.bigi.co.jp/history/ 2024/09/14閲覧
006.ACROSS編集室(2021)『ストリートファッション1980-2020 定点観測40年の記録』PARCO出版
007.(1983)『ファッション販売』(4月号)商業界
008.山本寛斎(2008)『熱き心』PHP研究所
009.(1972)『an•an』(9月5日号)平凡出版
010.ジュングループ「ABOUT BUSINESS HISTORY」同社公式ウェブサイト https://www.jun.co.jp/about/history/ 2024/09/14閲覧
011.株式会社ヴァンヂャケット「ABOUT US」同社公式ウェブサイト https://www.van.co.jp/f/about 2024/09/14閲覧
012.鈴木三月(2023)『髙田賢三と私』時事通信社
013.山本耀司・宮智泉(聞き手)(2019)『服を作る』(増補新版)中央公論新社
014.田口淑子編(2014)『All About Yohji Yamamoto from 1968 山本耀司。モードの記録。』文化出版局
015.西谷真理子編(2012)『相対性コム デ ギャルソン論』フィルムアート社
016.(1983)『Olive』(1月3日・18日号)平凡出版
017.(1984)『Olive』(12月3日号)マガジンハウス
018.(1985)『Olive』(2月18日号)マガジンハウス
019.(1990)『Olive』(3月3日号)マガジンハウス
020.ホットドッグ・プレス編(1985)『流行ブランド図鑑』講談社


DCブランドについていくつか

デザイナーズ・ブランド
デザイナーがブランドのイメージを牽引。春夏・秋冬にコレクションを披露することも多い。デザイナー自身が経営権を持つこともある。

キャラクターズ・ブランド
企業がブランドのイメージ作り、商品製作に取り組む。ブランド自体にひとつの「キャラクター」(特徴、個性といった感じで、スヌーピーのようなキャラクターではない)があるのが特徴的。

これが「DCブランド」のDとCです。しかし、世界的にも有名なコム・デ・ギャルソンと、アパレル企業ファイブフォックスが展開していたコムサ・デ・モードを並べるこの概念は、今見てみると変かもしれません。それに高瀬清子が自身の名を冠したK.T.コムサ・デ・モードという存在もあり、こうなるとデザイナーズかキャラクターズか、の区別すらあいまいです。

さらにはラルフローレンのような海外デザイナーズブランド(ただし、この場合ライセンス商品もあり、どこまでデザイナーズと言えるか……?)やフィラなど海外キャラクターズブランド、同時期(80年代前半)流行したロカビリースタイル(ピンクドラゴンなど)、文化屋雑貨店・大中で展開されたチープシックの服、日本ではなくパリでスタートした入江末男のイリエ、DCブランドブーム以前から人気のあった森英恵や鳥居ユキといった人々のブランド、VANなどアイビースタイル、ビームスなどセレクトショップのオリジナルブランド……と、80年代の多様な既製服の世界をどこまで「DCブランド」で括るか、はとても恣意的なことで、一概には言えません。

そのため、この「一覧」では網羅することは考えず(というかすべてのブランドを書き尽くすか・あるいは網羅できないか・の2択になって、たぶん、それはできないのです)。80年代文化を考える一環として代表的(?)なところを記録したいと考えています。ということで、かなり私の「恣意的」判断となっていることをご了承ください。

また、今「DCブランド」というときにはニコルやピンクハウス、コムサ・デ・モード、コム・デ・ギャルソンなど国内ブランドをイメージして使われることがほとんどと思いましたので、当記事では国内ブランドのみを取り上げています。

最後に、これは完全に好みで申し訳ありませんが、私はニュートラ、ボディコンなどコンサバファッションより、オリーブ少女、カラス族などニューウェーブ、アバンギャルドファッションが好きで、前者より後者のブランドの比重は高いと思います。

また、制作中につき、不明点を空白にしているほか、誤りがありましたら教えていただければ謹んで訂正いたします。

ブランド同士の関係等

ニコル
・ニコル L
・ムッシュニコル M
・マダムニコル L
・ニコルクラブ L
・ニコルクラブフォーメン
・ゼルダ L
・マリココウガ L
・スクープ L

ビギ
・ビギ L
・メンズビギ M
・メルローズ L
・メンズメルローズ M
・ラ・ブレア L
・バルビッシュ M
・ハーフムーン L
・モガ L
・ヨシエイナバ L
・ピンクハウス(当初はニコルグループ、ビギグループ1980~) L

イッセイミヤケ
・イッセイミヤケ L
・イッセイスポーツ→I.S. UNI
・イッセイミヤケ・メン M
・プランテーション UNI

ヨウジヤマモト
・ワイズ L
・ワイズフォーメン M
・ヨウジヤマモトファム L
・ヨウジヤマモトプールオム M
・ワークショップ(山本耀司→森畠伸年(83〜)) UNI
・ザギンザストーリーバイヨウジヤマモト L

コムデギャルソン
・コムデギャルソン L
・コムデギャルソンオム M
・トリココムデギャルソン L
・ローブドシャンブルコムデギャルソン L
・コムデギャルソンシャツ M

ファイブフォックス
・コムサデモード L
・コムサデモードメン M
・ペイトンプレイス L
・ペイトンプレイスフォーメン M